• 石鳥谷の全てがここにある!?

    「小さな百貨店 ぷらっと」 管理人 藤根 カツ子さん

    藤根 カツ子(72)さん

    旧都南村(現盛岡市)生まれ

    菊池雄星投手と同じく、
    見前小学校・中学校出身なのが誇り!

    石鳥谷に嫁いで50年、そして、ぷらっとができた当初からの管理人さんで、もう12年になるそうです。
    ぷらっとの、そして商店街の顔として、お客様からも親しまれています。

    「小さな百貨店 ぷらっと」とは?

    「石鳥谷の町の中心に町の人とモノが集う場所をつくりたい」という石鳥谷中央通り商店街振興会の思いが形になり、12年前、前身となる「賑わいステーション ぷらっと」が誕生。

    近隣の方々や来街者のコミュニティの場として活用していましたが、9年前に「小さな百貨店 ぷらっと」へ。

    ご高齢の方々がお買い物しやすいよう商店街の各店舗の商品がまとめて買える、小さな百貨店としてスタートしました。もちろんお茶っこコーナーもあり、皆さんの憩いの場にもなっています。毎月15日には「ぷらっと市」を開催しています。

    藤根さんにお話を伺いました

    スタッフ:今日はよろしくお願いします!
    毎日ぷらっとに立っていらしてお忙しいと思いますが、お休みの日の過ごし方やご趣味などから教えていただけますか?

    藤根さん:まずは草取りかな(笑)
    作業している最中は大変だけど、終わった後、きれいになった庭を眺めながら満足感と爽快感に浸る瞬間が最高に気持ちよくて!

    それから音楽鑑賞とかスポーツ観戦。特に高校野球とサッカーが好きです。盛岡南に新しい球場が完成するのが楽しみでね~

    スタッフ:2023年完成だそうですね♪

    石鳥谷小学校の児童たちが
    職場体験に来た時の様子

    藤根さん:音楽の方だと、雫石町出身の演歌歌手、福田こうへいさんを応援しています。福田こうへいさんが歌う「南部牛追唄」は、歌声と歌詞が心にしみて、何度聴いても涙が出てきます。

    頑張っている人を応援するのが好きだし、楽しくて。
    それが生きがいにもなっているのかな(笑)

    歴史とか神社仏閣も好きだから、いつか歴史をたどる旅にも出てみたいです。

    スタッフ:本当に多趣味で多彩ですね~
    藤根さんの元気の秘訣を教えていただけますか?

    ちなみに、お客様とのお話を聞いていても思いますが、藤根さんは探求心があり好奇心も旺盛! 流行しているものや時事問題にも敏感ですし、疑問に感じたことや知らないことをそのままにせずすぐに調べたり、詳しい人に聞いたりするのがすごいと思います。だから若々しいのかな😊

    藤根さん:自分では元気という自覚はないんだけど(笑)何にでも興味があるし、知らないで終わるより知って納得したい性格なんだと思います。お客様からいろいろ教えてもらって少しずつ知識が増えていくのが嬉しいし、お客様それぞれに得意分野があるので、出会ったお客様の数だけ考えが広がって、自分の生き方にも影響しています。

    スタッフ:最近の石鳥谷についてはどう思われますか?

    藤根さん:石鳥谷に限ったことではないと思いますが、以前に比べるとどうしてもお店も人も少なくなっていて、寂しく感じる時もあります。だからこそ、イベントなどで商店街がにぎわったり、沢山の子供たちの笑い声が聞こえてくると嬉しくなります。

    ただお客様を待っているのではなく、足を運んでいただく機会をつくったり、町を知ってもらうこと・興味を持ってもらうことにつなげるのが大事だと思っています。

    また、町のことは一人で考えるのではなく、皆で知恵を出し合って形にしていくのが理想的だと思います。

    お客様とも話が弾みます

    スタッフ:そうですね。今年は特にコロナ禍もあったかと思います…。
    その他、個人的なことでも大丈夫ですが(笑)

    藤根さん:石鳥谷に、本屋さんとかカフェとか、老若男女問わず利用できるお店があるといいんだけどね…。
    ぷらっとがそういう場所になるのが理想ね!

    それと、石鳥谷の人たちは私も含め、パンが大好きだから、気軽に立ち寄れる焼きたてのパン屋さんがあると皆さん喜ぶかなって。パン屋さんと本屋さんと休憩する場所が一度に担えればね(笑)

    あと、スポーツバーみたいに、皆でスポーツイベントを鑑賞して応援しながら、飲食も同時にできるような場所が欲しいと常々思っていて、夢でもあります! 食べ物・飲み物は商店街の各お店さんに注文するスタイルで、商店街も一緒に盛り上げられたら最高だなって!

    スタッフ:素敵な夢ですね✨ 今後の展望などもぜひお教えください。

    藤根さん:ぷらっとで働き始めて12年。
    沢山の出会いがあり、いろんな世代の方との交流を通して、多くのことを学びました。出会いが多い分、悲しいお別れも少なからずありましたが…。

    出会いと別れを繰り返して感じたのは、「自分1人で生きていたら、自分1人の人生しか知らなかった」ということです。10人に出会えば、10人それぞれの人生があり、それを目の当たりにもしてきました。その出会いによって視野が広がったり、励まされたり、活力にもなりました。出会いに感謝です。

    ぷらっとに来てから、人と人とのつながりが何より大事だと一層感じるようになりました。現代はインターネットで何でも情報が手に入り、直接会わなくても会話ができるような便利な時代になりました。でも私は、やはり最後は「人と人」だと思います。お客様の手を見せてもらったり、握らせてもらうこともあるんですが、人の手にはその人の人生が表れているな、と感じます。この方はいっぱい働いてきたんだな、この方は心配性なのかな、この方は穏やかで温かいな…など、手と手を取り合い、直接目を見て会話することで感じられることがたくさんありますから。今はコロナで手を握ることも憚られる状況ですが…。

    藤根さん:最近、朝方ふと目が覚めた時に「人間に与えられた1日の時間は24時間しかない。自分の人生の内のこの今日の24時間を、どう使うか。残された人生をどう生きるか」そんなことを考えます。

    悪口をいうとか、人を批判したりする暇があったら、なるべく笑顔で楽しい時間を過ごしたいです。それは直接でも、ネットを通じた交流でも、同じことがいえると思います。

    スタッフ:本当ですね。貴重なお話をありがとうございました。

    藤根さん:一期一会。
    皆さんとの出会いを大切に、これからも頑張ります!

    おわりに

    ぷらっとでは、いつも、近所のおばあちゃん、おじいちゃん、お子さん連れの方などが、お茶っこを囲んで、話に花を咲かせる。

    藤根さんの人柄あってのぷらっとだと感じました。

    いつも元気いっぱいの藤根さん。
    体に気を付けて、これからも皆に笑顔を届けてください!


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